海図

航海のためにつくられた主題図 (Thematic Map) 。航海のために必要な水路の状況、すなわち水深、底質、海岸地形、海底危険物、航路標識などが、正確に見やすく表現されている。一定規模以上の船舶には、備え付けることが義務づけられている。

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海図

海図は、航海のためにつくられるので、航海に使いやすく配慮されている。

海図の水深の基準面は、陸図の高さの基準面(東京湾平均海面、「T.P.」)と異なり、最低水面が基準面(すなわち0メートル)とされている。最低水面とは、各地ごとに潮汐観測を行い、これより下に海面が下がらない面、略最低低潮面、最大干潮時の水面のことである。そのため、いくら潮が引いても、海図に記された水深より浅くなることはほとんどない。座礁を防止するためにこのような基準が選ばれている。

海図上の海岸線の位置は、最高水面(最大満潮時の水面、略最高高潮面)を基準とし、この海面が陸地と接する線である。そのため、陸図とは異なることもある。

海などにかかる橋の高さも、最高水面を基準としている。

海図に記される灯台や島の高さは、その地の平均水面(潮の満ち引きがないと仮定したときの海面)からの高さで表示する。

等深線という、水深のほぼ等しい場所を結ぶ細線が記載されている。

投影法は主にメルカトル図法による。メルカトル図法の詳細は、メルカトル図法の項目を参照のこと。

広義の「海図」は、航海に用いられる航海用海図 (Nautical Charts) および、航海の参考に用いられる水路特殊図 (Miscellaneous Charts) を指す。狭義の「海図」は、前者の航海用海図のみを指す。この他、海洋開発等に広く使用される海の基本図 (Basic Maps of the Sea) もある。 [編集] 航海用海図

航海用海図には、総図、航洋図、航海図、海岸図、港泊図の5種類がある。

1. 総図 (General Chart)  航海計画に用いられる。(400万分の1より小縮尺)

2. 航洋図 (Sailing Chart) 大洋航海に用いられる。(400万〜100万分の1)

3. 航海図 (General Chart of Coast) 陸地付近を示す。(100万〜30万分の1)

4. 海岸図 (Coast Chart) 沿岸や内海を航行したり、港湾の出入りをする時に用いられる。(30万〜5万分の1)

5. 港泊図 (Harbour Plan) 港湾、錨泊地などの限られた区域を大きく拡大した精密海図。初入港する時などに役立つ。(5万分の1より大縮尺)

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